ディープインパクトと明石家サンタとTRF
2006年 12月 27日
しょっぱなからカローラを引き当てられ、テンションがん萎えな明石家サンタを眺めつつ、「今日のディープは強かったな~。どっかにオレに競走馬をくれるサンタはおらんかな~」なんてことをぼんやりと考えてみた。
冬期休暇に入り、叡智を持て余した大学生の妄想は膨らむ一方である。
こうして今日も夜は更けていく。
嗚呼、気づけば空のワンカップ。
さて過日、何を間違ったかTetsuya-komuro Rave Factoryのライブに行ってきた。
早い話がTRFだ。
直近で行ったライブ。
ZAZEN BOYS、The Mars Volta、ギターウルフ……。
親族縁者からは不義理者の誉れ高い小生であるが、いいかげん節操というものを考えてみねばと切実に思う。もう24だしね。
そもそも何故にかかるノスタルジックなライブに足を運んだのか。
サムダンスをマスターしたかったのかというと左に非ず。ベルファーレに行きたかったのである。
直近で、24アワーパーティーピープルを再鑑賞し、1つのカルチャーの黄昏に思いを馳せると時を同じくして、ご学友が内定を得たというグッドウィル総帥・折口雅博氏の立志伝をこれまた再読し、「オレも防大行っときゃネタふえたかな~」なぞとぼやいておった矢先、“ベルファーレ クロージング”の一報が耳に入るではないか。
即座に脳内で
“24アワーパーティーピープル+折口雅博=ベルファーレ”
のフォーミュラが立てられる。
ベルファーレでTRF!!
あつい。あつすぎる。なおかつバブリーだ。バブリーすぎる。
クレイジーゴナクレイジーでボーイミーツガールでイージードゥーダンスで寒い夜なわけである。
これは万障繰り合わせの上、馳せ参じねばならない。いざ鎌倉。とどめおかまし大和魂。
盟友Y内の「生きて帰ってこいよ!」という不穏なメールを励みに、一路、雨の六本木に向かったのである。
しかしまぁこのイベント、avex系アーティストのバルクセールのようなイベントであった。
TRF、MAX、m.o.v.e、m.c.A ・T 。。。
なんだか名前を打つだけでもこっぱずかしくなってくる面々である。
マイクロソフトも真っ青な抱き合わせっぷり。公取委の介入が待たれる。
ひと昔前なら彼らも横浜アリーナあたりを埋めていたのであろう。
それが今となっては、1週間前になっても2500円のチケットがだぶだぶに余っているわけである。
きっときょうびの中学生なんかこいつらのこと知らねーんだろうなぁ。
諸行の無常を感じつつ、おじさん、不覚にも目頭が熱くなってしまう。
さて、肝心のイベントであるが、非常にインプレッシブかつ示唆に富む体験であった。
後学のために以下、気づいた点を留めおく。
・アキバ系な人が多い。
・サラリーマンも多い。
・ビルゲイツ系な外人が真剣なまなざしでパラパラ踊ってる。
・40前なのにギャル男。
・総じて年齢層高い。
・セットチェンジが早い(生音ではなくカラオケ状態なわけで、対バンみたく時間がかからない)
・明らかに楽器は弾いていない。
・なのに律儀にミュートする。
・m.c.A ・Tは近所に出没するファンキーなホームレスにとても似ている。
・m.o.v.eは“ジャパニーズオルタナロック”を自称する。ウソにもほどがある。
・なんだかんだでMAXはかわいい。(由美かおる化しているメンバーは除く)
・実はTRFのボーカルもかわいい。(既に40らしいけど)
・実はサムもたまに申し訳なさそうに歌う。
ノリノリで来たわけであるが、いざMAXやらTRFなんて面々を前にすると、言語化しがたいノスタルジーに身を包まれると同時に、えもいわれぬ恥ずかしさに襲われる。
14の小生はこんなんのアルバムにせっせと僅かなお小遣いを費やし、エイベックスの企業価値向上に貢献していたわけである。
ああ、もうやめて~。穴があったら入りたい。。。
14当時の己を撲殺したいとまでは言わないまでも、50往復ほどビンタを張りたい感には駆られる。
途中で気づいたことであるが、この日の年齢層がやたらと高かったのは、ジョン・ロビンソン氏目当ての客が多かったためと思われる。
このジョン・ロビンソン氏、何者かというと、かつてかのジュリアナ東京で一世を風靡したDJである。
ジュリアナ!!
嗚呼、なんたる甘美な響きであることか。
このジョン・ロビンソン氏(犬みたいな名前だ)がDJブースに入るや否や、どこから湧いて出たのやら、フロアはたちまちいかにも仕事帰りなリーマン達によって埋め尽くされ、一種異様な雰囲気が漂う。
ひしめき合うスーツの群れ、群れ、群れ。
ここは東京証券取引所ではない。ベルファーレである。
ふと気づけばジュリ扇(どこで購入できるのか?)を手にした、昼間はママさんバレーやってそうな妙齢のご婦人方がお立ち台上で乱舞しておる。
乱れ飛ぶジュリ扇!乱舞するワンレンボディコン!!(さすがにワンレンはいなかったけど)
もはやここは21世紀ではない。ナインティーズ!そう、ここはまさしくナインティーズ!
「こういう風景、社会科の教科書に載ってたな」
いつの間にやらあたり一面は完全にスーツのおじ様がたに包囲され、まさに四面楚歌。さながらバブル紳士の同窓会の様相を呈している。
お立ち台で腰を振る、かつては若かったであろうご婦人方の決して明るいとは思えない家庭生活を勝手に想像しながら小生は、バブル世代へのレクイエムとしてとりあえずフォーと叫んでみたのである。
ベルファーレでジュリアナ。折口氏のさぞかし複雑であろう心中が察せられる。
「ジュリ扇や バブル紳士が 夢のあと」 詠み人知らず
<本日のBGM>
trf - boy meets girl
はっ、はずかしい。。。
冬期休暇に入り、叡智を持て余した大学生の妄想は膨らむ一方である。
こうして今日も夜は更けていく。
嗚呼、気づけば空のワンカップ。
さて過日、何を間違ったかTetsuya-komuro Rave Factoryのライブに行ってきた。
早い話がTRFだ。
直近で行ったライブ。
ZAZEN BOYS、The Mars Volta、ギターウルフ……。
親族縁者からは不義理者の誉れ高い小生であるが、いいかげん節操というものを考えてみねばと切実に思う。もう24だしね。
そもそも何故にかかるノスタルジックなライブに足を運んだのか。
サムダンスをマスターしたかったのかというと左に非ず。ベルファーレに行きたかったのである。
直近で、24アワーパーティーピープルを再鑑賞し、1つのカルチャーの黄昏に思いを馳せると時を同じくして、ご学友が内定を得たというグッドウィル総帥・折口雅博氏の立志伝をこれまた再読し、「オレも防大行っときゃネタふえたかな~」なぞとぼやいておった矢先、“ベルファーレ クロージング”の一報が耳に入るではないか。
即座に脳内で
“24アワーパーティーピープル+折口雅博=ベルファーレ”
のフォーミュラが立てられる。
ベルファーレでTRF!!
あつい。あつすぎる。なおかつバブリーだ。バブリーすぎる。
クレイジーゴナクレイジーでボーイミーツガールでイージードゥーダンスで寒い夜なわけである。
これは万障繰り合わせの上、馳せ参じねばならない。いざ鎌倉。とどめおかまし大和魂。
盟友Y内の「生きて帰ってこいよ!」という不穏なメールを励みに、一路、雨の六本木に向かったのである。
しかしまぁこのイベント、avex系アーティストのバルクセールのようなイベントであった。
TRF、MAX、m.o.v.e、m.c.A ・T 。。。
なんだか名前を打つだけでもこっぱずかしくなってくる面々である。
マイクロソフトも真っ青な抱き合わせっぷり。公取委の介入が待たれる。
ひと昔前なら彼らも横浜アリーナあたりを埋めていたのであろう。
それが今となっては、1週間前になっても2500円のチケットがだぶだぶに余っているわけである。
きっときょうびの中学生なんかこいつらのこと知らねーんだろうなぁ。
諸行の無常を感じつつ、おじさん、不覚にも目頭が熱くなってしまう。
さて、肝心のイベントであるが、非常にインプレッシブかつ示唆に富む体験であった。
後学のために以下、気づいた点を留めおく。
・アキバ系な人が多い。
・サラリーマンも多い。
・ビルゲイツ系な外人が真剣なまなざしでパラパラ踊ってる。
・40前なのにギャル男。
・総じて年齢層高い。
・セットチェンジが早い(生音ではなくカラオケ状態なわけで、対バンみたく時間がかからない)
・明らかに楽器は弾いていない。
・なのに律儀にミュートする。
・m.c.A ・Tは近所に出没するファンキーなホームレスにとても似ている。
・m.o.v.eは“ジャパニーズオルタナロック”を自称する。ウソにもほどがある。
・なんだかんだでMAXはかわいい。(由美かおる化しているメンバーは除く)
・実はTRFのボーカルもかわいい。(既に40らしいけど)
・実はサムもたまに申し訳なさそうに歌う。
ノリノリで来たわけであるが、いざMAXやらTRFなんて面々を前にすると、言語化しがたいノスタルジーに身を包まれると同時に、えもいわれぬ恥ずかしさに襲われる。
14の小生はこんなんのアルバムにせっせと僅かなお小遣いを費やし、エイベックスの企業価値向上に貢献していたわけである。
ああ、もうやめて~。穴があったら入りたい。。。
14当時の己を撲殺したいとまでは言わないまでも、50往復ほどビンタを張りたい感には駆られる。
途中で気づいたことであるが、この日の年齢層がやたらと高かったのは、ジョン・ロビンソン氏目当ての客が多かったためと思われる。
このジョン・ロビンソン氏、何者かというと、かつてかのジュリアナ東京で一世を風靡したDJである。
ジュリアナ!!
嗚呼、なんたる甘美な響きであることか。
このジョン・ロビンソン氏(犬みたいな名前だ)がDJブースに入るや否や、どこから湧いて出たのやら、フロアはたちまちいかにも仕事帰りなリーマン達によって埋め尽くされ、一種異様な雰囲気が漂う。
ひしめき合うスーツの群れ、群れ、群れ。
ここは東京証券取引所ではない。ベルファーレである。
ふと気づけばジュリ扇(どこで購入できるのか?)を手にした、昼間はママさんバレーやってそうな妙齢のご婦人方がお立ち台上で乱舞しておる。
乱れ飛ぶジュリ扇!乱舞するワンレンボディコン!!(さすがにワンレンはいなかったけど)
もはやここは21世紀ではない。ナインティーズ!そう、ここはまさしくナインティーズ!
「こういう風景、社会科の教科書に載ってたな」
いつの間にやらあたり一面は完全にスーツのおじ様がたに包囲され、まさに四面楚歌。さながらバブル紳士の同窓会の様相を呈している。
お立ち台で腰を振る、かつては若かったであろうご婦人方の決して明るいとは思えない家庭生活を勝手に想像しながら小生は、バブル世代へのレクイエムとしてとりあえずフォーと叫んでみたのである。
ベルファーレでジュリアナ。折口氏のさぞかし複雑であろう心中が察せられる。
「ジュリ扇や バブル紳士が 夢のあと」 詠み人知らず
<本日のBGM>
trf - boy meets girl
はっ、はずかしい。。。
by the-president
| 2006-12-27 20:49
| President's Memoir